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インプラント治療では、さまざまな要因によって治療が難しい場合もあります。この記事では、どのような症状の場合に断られやすいのか、そして、治療を断られた場合にはどのように対処すればよいのかを詳しく解説していきます。
インプラント治療では、歯槽骨(しそうこつ:顎の骨の歯が生えている部分)にインプラント体を埋入します。そのため、インプラント体を十分に支えるだけの骨の量がないとインプラント治療はできません。
十分に骨の量が確保できないのに手術をしてしまえば、インプラント体と骨の強固な結合(オッセオインテグレーション)が得られず、インプラント体が抜け落ちてしまうリスクもあるのです。インプラント治療をおこなう前には、歯科用CTなどでしっかりと骨の量をチェックすることが必要となります。
インプラント治療が適応になるか・ならないかは、お口の中の状態だけで判断するわけではありません。全身の状態も重要な要素となっています。それは、インプラント手術には外科手術が伴うためです。
コントロールできていない高血圧の患者さんでは、手術中に血圧が急変する可能性もあります。また、糖尿病では免疫力が落ちているため手術後に感染症の心配もあります。治療自体でも、傷を治す力が低下しているため、オッセオインテグレーションが得られない可能性もあるのです。
重度の歯周病がある場合も、すぐにインプラント治療の適応とはなりません。歯周病では、お口の中の状態が非常に悪い状態となっています。その状態でインプラント治療を行うと、インプラント周囲炎になってしまうリスクが4倍に増加するとも言われています。インプラント周囲炎は、歯周病と同じような症状を引き起こし、インプラント体の脱落にもつながるものです。
重度の歯周病がある場合には、必ず治療が可能かを判断して、治療を受ける必要があります。
妊娠中の場合にもほとんどの場合、インプラント治療を断られるでしょう。治療ではレントゲン装置も使用しますし、外科手術も行い、麻酔もします。これらが妊娠中の母体や胎児にどのような影響をおよぼすのか、よくわかっていないためです。
また、手術に対する不安など余命なストレスを感じることにもなります。このような理由で、妊娠中のインプラント治療は避けたほうが良いということになっているのです。もちろん、出産をして身体が回復すればインプラント治療を受けることができます。
小学生や中学生、高校生などの未成年者の場合、基本的にはインプラント治療を断られることがほとんどです。理由は、顎の骨が成長過程にあるためです。そのままインプラント治療をしても、インプラントはそのままで骨だけが成長してしまい、不具合が起きる可能性が高いのです。
そのため、概ね20歳くらいから治療が可能な場合が多いです。ただ、骨の成長は個人差が大きいために、一概に判断はできません。20歳前後から定期的に成長の観察をする場合もあります。
がんなどで放射線治療を受けている方は、基本的にインプラント治療が難しくなります。特に頭頸部がんなどで顎に治療を受けている場合には治療をおこなわないほうが良いです。放射線を受けている部分の骨に外科的な治療を実施すると、骨髄炎になる可能性があります。
また、放射線治療中は唾液が少なくなるので、口腔内の細菌が繁殖しやすく、手術後の管理も難しくなります。治療を受けるには放射線治療が終了してから、主治医と相談してみましょう。
上記にご紹介したような理由でインプラント治療を断られた場合、本当にインプラント治療は受けられないのでしょうか。実はある歯科クリニックで断られても、ケースによっては別のクリニックで治療可能なこともあるのです。
インプラント治療では、歯科クリニックにより対応できる治療方法が違うことがあります。たとえば、骨を増やす治療も様々な方法がありますし、持病がある場合でも、どの程度コントロールできているかをしっかりと把握することで実施可能な場合もあるのです。
大切なのは、「難症例の対応実績があること」「他院で断られたかたのインプラント治療実績があること」を公式サイトに掲載しているクリニックでもう一度相談することです。
では、具体的に断られた理由別に対処法を見ていきたいと思います。まずは、顎の骨が足りないときの対処法についてですが、この場合にはいくつかの骨を増やす治療があります。
GBR(Guided Bone Regeneration)法とは、日本語で「骨誘導再生法」と呼ばれる術式です。単体の手術としておこなわれる場合もありますが、多くはインプラント体埋入手術と同時におこなわれます。
骨の足りない部分に骨補填材や自家骨(自分の骨)を留置してメンブレンという特殊な膜で覆います。この処置により、骨の再生が促進されて、十分な骨の量に達することになります。
上顎の奥歯部分の骨が足りないときの治療です。治療部分が3ミリから7ミリ程度の厚さの場合におこなわれます。多くのケースで、インプラント埋入手術と同時に行われます。
方法としては、まずインプラントを埋入する穴を開けて、上顎洞という上顎直上の空間にアプローチします。上顎洞と上顎の間にはシュナイダー膜という薄い膜があり、その膜を少し持ち上げるようにして骨補填材を充填していきます。
後述するサイナスリフトよりも傷口が小さく身体への負担も軽いですが、増やす骨の量が限られるのがデメリットです。
サイナスリフトは、ソケットリフトよりも骨が薄い症状のときにおこなわれる治療です。歯茎の側面(頬側)から歯肉を切開して、骨を削って窓をつくります。その窓から特殊な器具を使用して、シュナイダー膜を大きく持ち上げ、できたスペースに骨補填材を充填します。
歯肉を切開して骨を削るため、身体には負担がかかりますが、多くの骨を広範囲に増やすことができる方法です。
前述したように、重度の歯周病の方はすぐにインプラント治療を受けることはできません。ただし、歯周病の治療が完了すればインプラント治療は可能となります。虫歯の場合も同じで、口腔内の環境が良くない場合には、その治療を優先させることが多いです。
ごく軽度な歯肉炎程度であればインプラント治療をすることもあるかもしれませんが、その場合でも継続して歯肉炎の治療はおこないます。
糖尿病、骨粗鬆症、高血圧、心疾患などの全身疾患を理由にインプラント治療を断られた場合でも、症状やコントロールの状態によってはインプラント治療が受けられる可能性があります。
糖尿病では、全身の抵抗力や免疫が低下していることがあり、インプラント治療が難しい場合があります。また、創傷治癒遅延(そうしょうちゆちえん)といって、傷を治す力も低下していることもあり、その場合はオッセオインテグレーションが得られない場合もあります。
しかし、現在の糖尿病治療は進歩しており、血糖値が良好にコントロールされている方も多いです。インプラント治療でも一概に糖尿病だから治療できないということではなく、コントロールされている状態であれば、歯科医師と担当医が連携するなどして治療可能な場合も多いです。
高血圧の場合には、手術中の緊張や麻酔薬の影響で、血圧が急激に上昇する危険性があります。血圧の上昇は脳溢血などの脳血管障害、心筋梗塞などの心血管障害につながることも考えられます。
しかし、すでに治療を受けていて、降圧剤の服用などを継続し十分に効果が出ている場合には治療が可能となる場合があります。こちらも糖尿病と同様に担当医と歯科医師の連携などが必要なケースもあるので、まずは歯科クリニックに相談してみましょう。
骨粗しょう症は、閉経後の女性に多い病気です。骨がもろくなるために、インプラント治療では骨とインプラントが強固に結合するオッセオインテグレーションの期間が長くなることもあります。また、服用する薬により、細菌感染しやすくなるリスクもあります。
そのため服薬を一時休止する必要がありますが、多くの場合、インプラント治療は可能なことが多いです。
心疾患の代表的なものは心筋梗塞・狭心症・不整脈・心不全・心臓弁膜症・心筋症などです。これらの急性期にはインプラント治療ができませんが、心筋梗塞の場合は治療から6ヶ月以上経過後に、健康状態が良好である場合はインプラント手術が可能とされています。
また、狭心症などでも薬によるコントロールが十分であれば、治療可能です。ただし、担当医の意見を十分に聞いてからインプラント治療を検討しましょう。
ご紹介してきたように、インプラント治療ができない、断られる理由は多くあります。しかし、歯科クリニックでは実施している治療が一様ではありません。
「難症例の対応実績があること」「他院で断られたかたのインプラント治療実績があること」を公式サイトに掲載しているクリニックならば対応可能なこともあります。まずは相談してみましょう。
羽曳野市にある9つのインプラント治療が可能な歯科医院から、患者さんが持つ不安に応えられる歯科医院2院を紹介します。
日本歯科麻酔学会
専門医
による
静脈内鎮静法
歯茎を大きく
切らない治療あり
CT+シミュレーション
による精密治療
一般的な症例から
難症例まで対応
基本2年保証、
最長10年まで
延長可能(有償※2)
加藤総合歯科・矯正歯科の
公式サイトで
インプラントの
治療法を
詳しく見る
静脈内鎮静法を含む
3種の鎮静法から
選択可能
歯茎を大きく
切らない治療あり
CT+シミュレーション
による精密治療
一般的な症例から
難症例まで対応
3年まで保証
羽曳野市でインプラント治療ができるクリニックの中から、静脈内鎮静法、切らない手術・CT検査・コンピューターシミュレーション、難症例対応、保証に対応する歯科医院を選出。
※1:2015年度版『日本の歯科100選』に選出(日本医院開業コンサルタント協会編/http://www.dental100.jp/result2015/)
※2:1本につき追加15,000円で10年まで全額保証で延長可能。
【インプラントの費用と期間、通院回数について】
インプラントは、失った歯の代わり人工の歯根(フィクスチャー)を埋め込み、人工の歯(上部構造)を取り付ける治療法です。保険外の自費治療となり、一般的な治療費用は1本につき30~50万円程度です。クリニックにより、料金に含まれる項目は異なります。相談から検査、埋入、かぶせ物(上部構造)の装着まで、3ヶ月~12ヶ月程度、6~10回程度の通院が必要です。歯科医院や、治療法、口内環境、症状、埋入位置、麻酔の方法などによっても、費用や期間は変動します。
【治療のリスク・副作用】
インプラント治療を行うことで、術後の腫れや痛み、インプラント周囲炎や金属部品に対する金属アレルギーが起こる可能性があります。糖尿病や心臓病などの持病がある場合には、合併症といったリスクもあります。治療に対して疑問や不安がある場合には、必ずクリニックの医師に相談し、治療方法や費用を確認して、納得した上で治療を開始してください。